転職活動を何度もしていて気づいたこと。
「会社が自分を欲しがってくれている」と感じたとき、
こちらも「ここに入りたい」と思いやすい。
これは数百人応募してくるような会社には当てはまらない。そういう会社は選ぶだけである。
ただ、応募者もあまり内定がとれない、会社もあまり応募者がいない。
そんな時に会社はどうやって入社してもらうか、応募者はどうやって会社に内定をもらうか、
その参考になると思う。
これは単なる条件の問題ではない。
“好意の持たれ方” と “与えられる役割” が大きく影響している。
1. 面接は「評価の場」ではなく「相互選択の場」
面接というと、
- うまく答えられなかった…
- 詰まってしまった…
- もうダメかもしれない…
と、応募者にとっては「評価される側」という意識が強くなりがち。
でも実際は、
会社も「この人は入社してくれるか」を考えている。
つまり、お互いが選び合う場。
だからこそ重要なのは、面接の場において、「この人と一緒に働きたい」と思わせる空気、
せめて、互いにマイナス面がなかったという空気を作るのが大事である。
2. 人は「求められる」と前向きになれる
面接でこんな経験はないだろうか。
- 「あなたにはこういう役割を期待しています」
- 「この課題を一緒に解決してほしい」
- 「ここを任せたいと思っています」
こう言われた瞬間、
- あ、自分でもできそう
- なんとか応えたい
- ここで頑張ってみたい
という気持ちが湧いてくる。
なぜか?
人は「評価」よりも「役割」を与えられたときに前向きになるから。
- 何を求められているかわからない状態 → 不安
- 期待が明確な状態 → 挑戦意欲
この差は大きい。
ただこれは人の考え方による部分もある。仕事の振り方で、
目的(それが何の役に立つか)を与えたほうがいい人
やる理由を教えたほうがいい人
報酬を与えたほうがいい人
これは人によって違うので、一概には言えないが、承認欲求のようなもので、役割を与えたり、期待している態度を見せたりしたほうが、応募者にとっては印象はよくなるだろう。
3. 「会社に入りたい」は、条件だけでは決まらない
年収、成長環境、自由度。
もちろんそれらは大事。
でも実はもう一つ大きな要素がある。
自分がそこに“居場所を持てるかどうか”
- 自分の強みが活きるのか
- 役割がはっきりしているか
- 期待が具体的か
ここが曖昧だと、
どんなに条件が良くても不安が残る。
4. 面接で確認すべき本当のポイント
面接で大事なのは、
「うまく答えること」よりもむしろこれ。
✔ 会社は自分に何を求めているのか?
例えば、こんな質問が有効。
- このポジションで最も期待していることは何ですか?
- 入社後3ヶ月で求められる成果は何ですか?
- 今チームが一番困っていることは何ですか?
これが明確になると、
- 自分が活躍できそうか
- 本当にやりたい役割か
が見えてくる。
ベストなのは、あらかじめ求人票など取得できる情報から会社の抱える問題点を見つけ、面接の場でそれを解決できるような経験やスキルを示すことだが、これはなかなか難しい。
5. 「好意の持たれ方」が心を動かす
人は本能的に相手をカテゴライズしたくなる。面接官も同じだろう。
- この人は論理的タイプ
- この人は感覚派
- この人はリーダー気質
そして会社の求める人材タイプが当てはまれば、会社は好意を持ってくれる。
会社の求める人材像がわかれば、それを演じる必要はないが、ある程度寄せる必要はあるだろう。
そして、応募者にとっては、
「この人は自分をどう扱ってくれるか?」
という無意識の不安を抱えている。
- 尊重してくれるか
- 任せてくれるか
- 期待してくれるか
そこが見えたとき、人は安心し、前向きになれる。
前述と重なるが、会社は応募者のそういった不安を取り除くようなポジションの説明、経歴の質問などをすべきだと思う。
6. まとめ
面接で応募者にとって本当に大事なのは、
- 自分を売り込むことだけではない
- 相手が自分をどう見ているかを知ること
- 期待される役割が明確かどうかを確認すること
そして、
「求められている」と感じられたとき、人は自然と前向きになる。
単なる質問の場で終わらせず、形式的な説明だけでなく、
互いに、弱い部分(抱える課題)、どうしていきたいか、何を求めるか、
などをさらけ出したほうが、会社も応募者もいい相手を見つけられるのかもしれない。
転職は、役割と期待のマッチング も大事である。